法人:NPO法人リアルにブルーアースおおさか

『リアルに協同発電しよ・ながお』誕生物語

 NPO 法人リアルにブルーアースおおさか 代表 武田智津枝

 2014 年 1 月 28 日、やっと関西電力と接続し、発電量表示盤に数字が現れ、拍手がおこりました。
 待ちに待った売電の始まりです。この日を迎えるまでの道のりを紹介します。

【始まりの始まり】

 2011 年 3 月 11 日の原発事故により、安全神話などないこと、この地震国日本で原発と共存することができないことを、実感しました。
 事故後、改めて原発について学ぶ中で、核廃棄物処理問題など、日本だけでなく人類が原発と共存することは難しいとわかりました。
 「原発に依存しない社会を子どもや孫、未来の子ども達にバトンタッチしたい」そんな願いが、始まりの始まりでした。

【自然エネルギーを自分たちの手で】

 地球温暖化を止め、原発に依存しない社会を作る方法は、省エネと自然エネルギーへの転換です。その自然エネルギーの導入を、誰か任せでなく市民が共同で作るという国内外の先人達のとりくみに刺激を受け、私達も何か行動を起こしたいと考えるようになりました。

 生協の活動を一緒にしている仲間が集まり、市民共同発電所を作ろうと、動き始めました。ありがたい事に、おおさかパルコープの店舗の屋根を貸して頂ける事になりました。
 生協をはじめ、沢山の方々に力を貸して頂き、2013 年 10 月 10 日、NPO法人となりました。

【産みの苦しみ】

 ながお店の屋根に 20kW の太陽光パネルを設置するためには、 850 万円ほどの費用が必要でした。私達が一番勉強し議論したのは、資金集めについてでした。
 寄附は、若いお母さん達でも無理のないよう、1口千円に設定しました。たくさんの人に、寄附という形で共同発電所作りに参加してもらおうと説明会を何度も行いました。

 でも、寄附だけでは目標金額に届きません。出資法では、たくさんの人からお金を集められるのは、金融業の資格のある機関や人だけだそうです。私達も、ファンド会社に間に入ってもらう事も検討してみました。事務費や手数料などで 100 万円近く掛るらしく、何千万・何億というビックプロジェクトなら不可欠ですが、私達は設置協力金(私募債)の形で集めることにしました。私募債は 49 口以下しか募集できないので、1口 16 万円という高額になりました。しかも、利子なしで 5 年ごと 4 回の返済です。 49 口を集めるのは本当に大変でした。それでも、たくさんの方に協力頂き、みなさんの市民共同発電への期待と、未来世代へのメッセージを痛いほど感じました。

【協同におもいを】

 力・心を合わせるという意味を協同の文字にこめ、発電所の名前を、『リアルに協同発電しよ・ながお』としました。

【発電しよを発信所へ】

 太陽光パネル達は、毎日黙々と電気を作ってくれています。そのことを実感してもらいながら、地球温暖化・省エネ・自然エネルギー・エネルギー政策・未来世代にどんな社会をバトンタッチするか・・集う私達が語り合う場・発信の場にしていきたいと思います。

 先日、「今まで多くの共同発電所は、大学の先生や環境スペシャリストが中心に作ってきたが、普通のおばちゃんが作ったのが凄い!」と言われました。私たちを見て、誰にでもできるとみんなに思ってもらえたら最高の幸せです。

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