個人住宅:Y・G邸

太陽光発電の導入について
~資源のない日本、再生可能エネルギーに取組むのはごく自然なこと~

東京都目黒区 Y.G様

太陽光発電に興味を持つようになったのは、東日本大震災、福島第一原発の事故がきっかけである。当時、子供が4歳、1歳と小さく、更に家内が二ヶ月後に三人目の出産を控えていた時で、テレビで発電所が爆発する様子を見た時は、どうなることかと背筋が凍る気分であった。事故から3年が経つが、子供たちに影響はないのか、未だに心配である。特に福島の子供たちには徹底したケアがされるべきである。

二酸化炭素排出量を減らす手段として、以前は原子力発電もやむなしと考えていたが、事故を経て、その考えを改めた。100%の安全性が担保されない限り、原発には頼るべきではないし、何より処理に非常に長期間がかかる負の遺産(放射性廃棄物)を発生させる点において、持続可能な発電方式ではない。また、地球温暖化への対策の急務で、必要なだけ化石燃料を燃やせば良いというものでもない。化石燃料は限りがあり、持続可能な発電方式ではない。そうなると、再生可能エネルギーしか選択肢はない。また、資源のない日本、技術力で国力を維持してきた日本、海に囲まれ活火山を多く抱える日本にとって、再生可能エネルギーに積極的に取り組むのはごく自然なことなのではないかと考えるようになった。そのような中、家を建てることになり、再生可能エネルギーの一つである太陽光発電を導入できないかと考えるようになった。また、震災後の電力不足、東電のいい加減な事故処理対応、原発を安易に再稼働させようとする政府の無責任な姿勢を目の当たりにしたのもそれを後押しした。

首都圏は住宅が密集しており、北側の土地の日照確保のため、北側向きの屋根とせざるを得ないケースが多いが、幸いなことに北側が道路であったため、南側向きの片流れの屋根とすることができた。ただ、建物の高さ制限から、屋根角度は10度となった。

私の勤務先の会社が太陽光発電設備を販売していたことから、まず、会社にて見積もりを依頼したところ、屋根角度10度では保証ができないので販売できないとのこと。そのような状況で設計をお願いした建築士さんにご紹介いただいたのがエコテックさんであった。エコテックさんに相談したところ、シャープであれば10度でも対応可ということが分かり、シャープのパネルを載せることになった。また、2013 年3月末までであった東京都の補助金にも、時間がない中で何とか間に合わせていただき、非常に感謝をしている。

発電開始から1年が経ったが、発電実績としては次のようであった。(5.88kW パネル)

総発電量 7,623kWh
単月最大 895kWh(2013 年5 月)
単月最小 446kWh(2013 年10 月)
1日最大 41kWh(2013 年5 月7 日)

 

屋根角度が10度で、元々、夏至と冬至で発電量に大きな差が出る。実際には天候の影響が加わって、6月ではなく5月が最大、12月ではなく10月が最小となった。6月は636kWh にとどまり、9月と同じレベルであった。また、2月は近年稀に見る大雪が2回あり、全く発電をしない日が3日あった。2回目の雪はベタベタの雪で、なかなかパネルから落ちず、2日間にわたって発電ができなかった。(2日目はよく晴れていたのに‥。)

設置してみて分かったことは以下の通りである。

  • 太陽光発電は当たり前だが、日光のあたり方に発電量が大きく依存すること
  • 日中の数時間に集中して発電をし、残りの十数時間は発電をしないこと
  • 曇りだと大幅に発電量が落ちること

 

原発の議論で良く言われているベース電源には太陽光発電はなり得ないので、風力、地熱等、他の再生可能エネルギーが発展し、水力を含めて、自然エネルギーにて電力が賄われる日が早く来ることを祈っている。

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